その参『KIMONO道』祥伝社(2002.6初版 2002.9五版)現在の『KIMONO姫①』。この頃は道だった。 “アンティーク&チープに”をコンセプトに「キモノのはじめてはアンティークから」ってことで可愛くてデコラティブでおっしゃれ~なアンティーク着物のコーディネートを紹介。身丈の足りない着物もそのまま着ちゃってあえて襦袢を見せるってスタイルは斬新でKIMONO道風スタイルと一部で使われたとか使われなかったとか。 都内で有名なアンティークきもの屋さんを紹介し、通販OKな和風小物やごふくやさんHPの情報も充実してて、きものを着てみたいけど、どうしたらいいかよくわからないという若い層のおしゃれさんにストライクな「使える」一冊。 この後、似たようなアンティークきもの紹介本がぼこぼこ量産されることになる。 売れたんだろうなぁ。 『KIMONO道 vol.2』祥伝社(2002.12初版) 巻頭グラビアのスタイリストはオリーブやマリークワントで有名な大森伃佑子さん。 2のキャッチコピーは“乙女にはおあつらえ向き”です。アンティーク着物はどうしても裄や丈が現代おじょうさんには合わなかったりする。自分サイズの着物が欲しい。でも呉服屋さんは高いし趣味が違うし・・。そんなあなたに“おあつらえ”。洋服地でつくるきものお仕立て8000円!(くるり)履き物のおあつらえは自分の選んだ台に気に入った鼻緒を専門の職人さんにすげてもらいましょう!(浅草の長谷川商店←祇園のない藤とかじゃないところがKIMONO道(笑) 刺繍半襟も自分で自分におあつらえだ。 アンティークショップリストも全国に広がっていて役に立ちます。近所にあるアンティークきもの屋さんに「きものどう2に紹介されてましたね」って言ったら「きものみちです」と素で言われたことは忘れません。 現『KIMONO姫②』 。 『KIMONO姫 ③木綿キモノ編』祥伝社(2003・5・20初版 2003・5・30第二版) 木綿は基本的に単仕立てでスリーシーズン着られて(モノによっては夏もOK)おうちで洗える普段着キモノにぴったりの万能選手です。 会津木綿、川越唐桟、片貝木綿、保多織、阿波しじらなどの現存する国産木綿生産地へ行って現地取材で生産者を紹介してくれてます。こういうの好き。 あとmina、うれし屋、chaiなどの、洋服地でつくる新しいデザイナーズブランドのきものもいろいろ出て来てるんです。素敵~。気になるわ~。 『着物大好き!』平野恵理子 KKベストセラーズ1996.11(1998.2五版) “楽しくなった私の毎日”という副題の通り、イラストレーターの著者が書いた可愛い絵がカラーでたくさん入った楽しい本です。 文も平易で読みやすい。 どこから開いて読み始めてもいいふんわりほっこりした本。 著者の平野さんは、群ようこの『きものが欲しい!』で対談していたり、クロワッサン特別編集の『着物の時間』にもとりあげられていて、写真つきで出てらっしゃるんですが、イラストの印象そのままにふんわりほっこりとした可愛い女性なのです。 『どきどき着物』大橋歩 文化出版局(2001・1第十三版 1989・12初版) かの昔平凡パンチの表紙絵を書いていた有名なイラストレーターの大橋歩さんの着物本。 着物コーデがカラーでたくさん載っててそれがおしゃれ。写真集だと思って見るべき一冊。 “呉服屋さんがそう言ってた”“手元にある着物の本にはそう書いてある”“~らしい。”文章はそんなのばっかりで読んでるとむっとする。イラストのプロなんだから文句言う筋合いじゃないかもしれないが文章を書かせるべきじゃない。 それでも「着物が好き」「着物が着たい」といわしめてしまう着物の力って、すごい。 |